舞台はとある屋敷。
株式会社有栖院繊維主催の交流パーティーに招待された。
挨拶に登壇するはずの現社長、有栖院鷲峰は姿を現さず音声メッセージと封筒を使用人に託していた。
「後継者は決めた。この暗号を解けば分かるだろう。」
その言葉に戸惑う参加者たち。
鷲峰は一体、何故暗号を解かせたのだろうか……。
刑部大輔
都内の私立探偵。本作では招待客としてこの現場に赴く。鷲峰とは「藤の花杯」で知り合った。
有栖院鷲峰
株式会社有栖院繊維代表取締役社長であり、有栖院家の大黒柱。
彼の一言がすべての始まりである。
有栖院春江
鷲峰の妻。
有栖院涼子
三姉妹の長女。
株式会社有栖院繊維の専務でもある。
鷲峰との仲は良くない。
有栖院奈々
三姉妹の次女。
春江に似て穏やかで優しい性格をしている。
株式会社有栖院繊維での役職は不明だがそれなりの地位にいるとのこと。
有栖院琴乃
三姉妹の三女。
涼子との関係は最悪であり、人前であろうと喧嘩をする。
しかし、その会社経営の才は本物であり、株式会社有栖院繊維でも重要なポストに付いている。
高梁桜都
執事。
三姉妹とは付き合いが長く、使用人の誰よりも彼女らを理解している。
口癖は「あ、はい」